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空間を共有する・同じモノを同じように見る

自家用 Slack はいいよね

割と本気で家庭用Slack Botを作ってみた - 八発白中

うちの自家用 Slack でも似たようなことをやっているので、うんうん、とうなずきながら読みました。スクリーンショット芸はよさそうなので見習いたいです。

さて、件のエントリに対する反応で気になるものがあったので、ぼくもぼくなりの見解を書いてみることにしました。

天気のことは天気アプリに?

冒頭に紹介したエントリの著者さんの家庭では、日々のお天気情報を Slack に流しているとのこと。我が家でも同様に、お天気情報を通知しています。今朝もそれを見て「急に寒くなってきたな」と思って、クローゼットから手袋を取り出しました。

世の中には、天気のことを専門に扱うスマートフォンアプリがいくつも存在します。ぼくも Yahoo! JAPAN が提供するお天気アプリをインストールしていて、たまに使っています。アプリを設定することで、毎日の所望の時刻に指定した地域のお天気情報を通知してもらうこともできます。

こういった各種アプリやサービスがあるので、別にわざわざ Slack を使わなくても、餅は餅屋、欲しい情報に合わせて適切なツールを使えばいいじゃないか、そしたら作るコストもかからないわけだし。という主張は理解できます。

でも、それだけじゃないんだな。というのが今回のぼくのエントリの主題です。

空間を共有する・同じモノを同じように見る

たとえば5人家族だったとして、「5人に1通ずつのプッシュ通知でその日の天気予報を伝えること」と「5人が参加しているグループチャットに1つの天気予報情報を投稿すること」は、明確に違うことだと、ぼくは捉えています。ひとりひとりが得る情報量は同じかもしれませんが、その後の展開が違います。

グループチャット内の投稿であれば、それに続く形で「今日は雨か、傘持った方がいいね」「うん、たしかに」と、自然に会話が生じやすいことでしょう。

宅配業者からの「本日◯◯時にお届けします」という通知であれば「これ、私が受け取るね」「お願いします!」とか、そういった会話につながるだろうと想像できます。

さらに、最近の Slack であれば「Add Reaction」で投稿に対して絵文字で反応できるので、種々の情報に対して「これ見たよ」「了解です!」「気になる」「相談したい」などのよくある反応を、文字を打つことなく表現できたりもして、おもしろいな〜と思います。

大事なのは「空間を共有すること」と、その空間で「同じモノを見ている」という実感とともに「同じモノを見ること」です。別々に見るんじゃなくて、同じモノを見る。

補足

ここまで長々と書いてきましたが、これって物理空間では当たり前に行われていることですね。

お茶の間でいっしょにテレビを見ながら「おー、明日は雨か」「これよさそうだね。買ってみよっか?」と言ってみたり。同じプロジェクトのチームメンバーと席が近ければ「なんかエラー出たな」「自分が調べてみますね」「じゃあ、お願いします」と会話したり。会議室で、画面を大きなディスプレイに映してみんなで見て、それを指差してアレコレと話すのも、同じ作用があると思います。

ただ、家族であっても常にいっしょにいることはできないことの方が多いでしょう。離れた場所にいても、Slack のチャンネルのように同じ空間を、そこで同じ通知を、同じ話題を共有することで、一体感が生じ、コミュニケーションが活発になり、いろいろが円満になることもあるのです。

まとめ

複数人が参加するグループチャットにいろいろな情報を流すのは楽しくていいよ、おすすめだよ、というような話をしました。これは単に「情報量」「利便性」といったことだけではなく、コミュニケーションも含めて考えての主張です。情報を情報のまま設計するのではなく、コミュニケーションや、そこに存在する人々の関係まで含めた視点で設計してみると、気付くことがたくさんあっておもしろいです。

サッカーでいうと「ただボールを相手に渡すパス」ではなくて「受け取ってからそのままスムーズにシュートにいけるパス」の方がよろこばれる、そんな話にそっくりです。

私生活やお仕事の現場で大活用している Slack について、ぼくはそんなことを考えながら、いろんな情報を流し込んだりして楽しく過ごしています。ま、それはそれとして、単純に自分でスクリプトを書いて動かすのはそれ自体が楽しい、ってのもありますけどね!

おしまい。