書籍「逆襲の<ヴィジュアル系>」を読んだ

ゴールデンボンバー鬼龍院翔さんのインタビューが載っているというので、それ目当てで買いました。期待通り、おもしろかったです。

つくづく、ゴールデンボンバーという存在は、時代に愛され、そして時代を愛しているのだろうと思います。著者の市川さんは「ヴィジュアル系が、ヤンキー文化からオタク文化へと遷移していった」と捉えていて、なるほど感があります。ヤンキー文化時代のヴィジュアル系の世代を生きていたら、先輩たちに呼び出されてボコボコにされていただろう、と鬼龍院さんは言う。わはは。

鬼龍院さんは1984年生まれで、ぼくは同世代なので、発言の端々から感じられる世代観のようなもの、いちいち「わかる〜」となってしまうのだ。ゴールデンボンバーという現象が生じてくれて、本当によかった。壮大な社会実験を見せてもらっているような気持ちにもなる。

ゴールデンボンバーの登場箇所だけでも読み応えたっぷり。いい本でした。