恋をしている日々の感覚は、カメラを持って歩いているときの感覚に似ている。世界を視るレンズがひとつ増えて、丁寧に物事と接するようになる感じ。
ひとりで過ごしていたら気にも留めないようなひとつひとつについて、これのことを話したいな、とか、今度は一緒に見にきたいな、とか、こういうの喜ぶだろうな、とか、ずいぶんと多くのことを考えるようになった。
恋をしているとき、思慮が深くなるように思う。毎日のことを、よく考えるようになる。ちょっとしたことに、愛着を持ちやすくなる。ここみたいな場所に、書きたいことも増える。