上京してきてから8年が経った

「経った」というよりは「経っていた」という感じかな。4月1日の朝、珍しくソーシャルフィードを眺めていたら、いろんな人たちが「今日から◯◯の△△年目だ」といったような発言をしていて、そういう時期だよなぁと気付かされた。

自分は2008年3月31日に東京にやってきたので、あれから丸8年が経過したことになる。あの日の駅のホームは、妙に寂しくて、妙に寒かったことをなんとなく覚えている。

駅のホーム

もともと北海道への愛着が強いぼくは、上京当時はよく「武者修行にやってきた」と言っていたはず。24歳のぼくにとって最も重視したいのは「己の成長」であって、経験値を最大化するために東京にやってきたのだ、というつもりであった。

2008年は、自分の人生の中でも最大クラスの変化の年であった。2016年の今も頼りにしている身のまわりの何人かは、2008年に東京で会った人なんだよなあ。出会いに感謝。2008年と比べると、最近はけっこう日々が安定してしまっているように思えてくる。なにかもっとこう、新しいことに挑戦したりとか、未開の地に足を運んでみたりとか、そういうことをやってみた方がいいのかもしれない。そう思えたことが収穫だ。ふりかえり。

しかし8年というと、実はここがぼくが最も長く住み続けている場所ということになるな?いや、都道府県のくくりだと北海道に24年間もいたわけだけれど、北海道内のいくつかの市区町村を2〜6年ごとに移住しながら過ごしてきたわけで、ここ蒲田にほとんどずっと8年もいたというのはすごいことだと気が付いた。当初の「武者修行に」というつもりであれば、ある程度の経験を得たタイミングで「よし、戻ろう」という話になるはずだったのだけれど、8年も住んでいればホーム感も出てくるし、さらにすごいことに、ぼくにも自分の家族ができてしまったのだ。今、この文章を書いているぼくはソファに座っていて、ここは紛れもなくぼくにとっての「家」であった。

9年目が、はじまっていた。今のところの見通しで言えば、きっと同じように10周年も迎えることになるだろう。10年となったら、けっこうな歳月だ。夢と希望を持って上京してきたあの日の自分のためにも、楽しくて健康的な10年間になるように、もりもりとがんばっていくぞ。

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今年の駅のホームは寒くない。