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フラストレーションを我が物にする

自分がメインでコーディングを進めているアプリのリポジトリに、別のプログラマがやってきた。そうすると、今までは気にならなかったことや、気にしなくても済んでいたことを、いくつかは気にしなくちゃいけなくなって、フラストレーションは増えたと思う。何に対するフラストレーションかというと、自分が書いたコードに対するフラストレーションだ。

プロジェクトに人が増えれば、複雑性が増す。複雑性が増すと、フラストレーションが増す。難易度が上がったことで、今まで「OK」だったものも「NG」になる場面が出てくる。

こういったフラストレーションを、ポジティブなエネルギーに変換できるとすごくよい。「ああ、たしかにこのコードは読みたくなる見た目じゃないよな…」と感じることができたなら、次からは読みたくなるような見た目のコードにしようと本腰を入れて考えることになる。フラストレーションを我が物にして活用するのだ。

我が物にするためには、自分の成長スピードに合わせて、フラストレーションの増分をデザインした方がよいと思った。ひとりでやっていたところに、いきなり10人もやってきたら、発生するフラストレーションが大きくなりすぎて、コントロールできずに飲み込まれてしまいそうだ。

なにかしらのお誘いを受けるときも、まずは自分の身の丈がどれくらいかをしっかりと把握して、そこから「ほんの少しだけ背伸びする」くらいのものを引き受けることが多い。背伸びは、いくらかのフラストレーションを伴う。その分が、自分の伸びしろになる。難なくこなせるものは、あまり成長をもたらさないし、逆にむつかしすぎるものに飛び付こうとすれば、怪我をしてしまう。

お話を聞いて想像する未来に「うー、ちょっとなー、上手くできるかなー」くらいのフラストレーションを感じるくらいのものが、自分にとってちょうどよいものだと思った。