町内会について思ったこと
ぼくも、今の家に住み始めたタイミングから、自動的にこの地域の町内会に加入することになっていて、町内会費もおさめている。
ところで「町内会」ってなんだろう。「町内会費」ってなんだろう。ってところをちょこっとだけ調べてみた。さかのぼって考えてみると小学校時代に、両親が町内会の集まりに参加していたような覚えがある… たしかな記憶ではないけれど、たぶんそんなことがあった。
ウェブで検索してみると、町内会費関連のトラブルの事例を簡単に見つけることができる。いちばんわかりやすかった事例は「町内会費は意味がわからないから払いたくないのだけれど、払わないとゴミ捨て場にゴミを捨てる権利を奪われてしまう、困った」というもの。ふむふむ、なるほど。
自分のところの町内会についてがんばって調べてみると、ウェブ上に会則を見つけることができた。なるほど、こういう用途で町内会費は活用されているのだな。自分にとって直接的なメリットはあまり感じられないけれど、この町に暮らす人々の生活を考えたら、これくらいの町内会費を支払うのはそれほど悪くないことのように思えた。もうちょっというと、もし「支払わない」と心に決めたとして、その正当性を主張して町内会の担当の人と口頭でやりあうコストが高くつくと予想しているのもある。面倒なやりとりに発展することを考えると、パッと支払ってしまった方が安上がりだ。こんな考えでしぶしぶ支払わなければならない状況はおかしい、という認識は一応ある。
場合によっては「どうしても町内会費を払いたくない」となる気持ちもわかるなあ。先述した「ゴミ捨ての権利」に関していえば、それは町内会等のボトムアップの組織ではなく、管理費を支払っているマンションや自治体である市区町村の担当にしておくべきだと思う。生活していればまず間違いなくゴミは出るので、オプション的な扱いではなく必須機能としてゴミは捨てられないと困るはず。だったら税金であるとか、マンションの部屋を借りる契約に含まれていてほしい。
みなさん、町内会とはどのように付き合っているのでしょう。ちょっとしたもやもやがありつつも、自分が解決してやろうと思えるほどの興味の対象でもなく、自分はこのままゆるゆる〜っと関わっていくことになりそうだ。
iPhone SE に機種変更した
これまで使用してきた iPhone 5s のバッテリーもよぼよぼになってしまって大変だったので、ゴールデンウィーク中に予約しておいた。全国的に品薄みたいで、1ヶ月弱待って、ようやく入荷の連絡を受け、手続きしてきたのであった。
2008年に上京してきて、その年の7月に iPhone 3G を手にした。それからずっと iPhone を利用している。今回ので自分にとって5つめの iPhone か。
それまではフィーチャーフォンや PHS を使っていたのだ。これは、上京のために実家で荷物を整理していたときに撮った写真。家族の分の機種も混ざっているけれど、ぼくにとって懐しい機種がたくさんある。
もともとぼくは au 利用者だったけれど、iPhone 3G を手に入れたくて SoftBank に移り、以降ずっと SoftBank にお世話になってきた。ただ、そろそろ大手キャリア独特の複雑な料金体系とか「これに加入すると安くなりますんで、加入してください。明日にでも解約してもらっていいんで」みたいな面倒すぎる謎の慣習に触れると知能が低下する感じがするので、次の機種変更のタイミングでは、惰性での選択から抜け出して別の道を選ぶと思う。そろそろ iPhone 以外も触れておきたいな、という気もしている。
セットアップメモ
- もとの機種からの復元は行わない
- 言語設定を English にする
- 時刻表示を「24時間表示」にする
- 表示文字サイズを最小設定にする
- Spotlight Search の設定ですべてのチェックを外す
- 日常的に使用しているアプリだけを選んでインストールする
- 久しぶりに試したら Kindle アプリは English 設定でも Amazon.co.jp につないでくれた
- 以前は English 設定だと Amazon.com につなぎにいく挙動だった
映画「バタフライ・エフェクト」を観た
奥さんはこの映画が大好きだそうで、いっしょに観よ〜と誘ってくれたので、いっしょに観た。大学の研究室では複雑系を専攻していたので、そのときから存在は知っていた映画。このフレーズは有名。でもその当時はぼくの生活の中に映画を観る習慣がなかったので、なんやかんやで観ないまま過ごしてきた。
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/10/21
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「僕だけがいない街」をひとしきり楽しんだあとだったこともあり、この手の物語の主人公には「なんとかがんばってくれ…!」と感情移入しやすかった気がする。DVD の特典なのかな、いくつか別のバージョンのエンディング映像もあって、それらもおもしろかった。たしかに、この作品はこの終わり方でよかったと思う。
伏線の回収も上手で、たいへんおもしろかった。いい作品。
映画「メメント」を観た
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10分しか記憶が持たない男が主人公の物語。ノーラン兄弟の作品。映画好きの人からするとナニヲイマサラ〜って思われちゃいそうだけど、クリストファー・ノーラン監督はこの作品で一気に有名になったんですね。
描き方が非常に独特で、気軽にぼんやりと眺められる作品ではないのだけれど。事の顛末 (というか事の発端?) を見届けたくて目が離せなくなった。画面に食い入るようにして観てしまった。
観終えたあとあらためて「ふりかえりは大事だな」と思った。10分で直近の記憶を失ってしまう男には、ふりかえりの機会がない。人間だから、どうしても判断ミスをしてしまうときもあるわけだけれど、そのミスで失った分を取り返す機会がない。そこが怖いと思った。さらにいえば、それを悔いることすらないので、作中で「あなたは幸せね」と嫌味を言われていたように、覚えていないから辛いことを忘れられる分は幸せかもしれないけれど、弱い自分を乗り越えたりできないのはとても不幸に思えた。
ぼくらにはある程度の期間はもってくれる記憶があるのだから、その記憶を活かして、人生をイテレーティブにしていかなきゃと思った。失敗や後悔を忘れるまで放置してしまうと、この映画の主人公と同じような道を行くことになるだろう。
シャンプー選び
奥さんが新しいシャンプーを買ってきてお風呂に設置してくれたので、ぼくはそのシャンプーを使う。それが、以前に使っていたシャンプーと同じかどうかはあんまり気にしない。よほど肌に合わないとか、よほど匂いが気になるとか、そういうふうでなければ、シャンプーはなんだっていいのだ。頭皮のかゆみを感じずに日々を過ごせさえすればそれでいい。
ふと、ぼくのこれまでの人生におけるシャンプー選びについて考えてみたくなった。そうしてこのエントリを書いている。
生まれてから小学校を卒業するまでの間は、そもそも「シャンプーを選ぶ」という発想もなかったと思う。家の浴室にある、親が選んで買ってきたものをそのまま受け入れて使っていたことだろう。はたしてどんなシャンプーを使っていたのか記憶にない。石鹸ではなかったような気はする。この時期にはテレビのCMで「リンスのいらないメリット」「ちゃんリンシャン (ちゃんとリンスしてくれるシャンプー)」「ティモテ〜 ティモテ〜」といったフレーズが連呼されていたような気がする。
中学生になって、まわりより少し遅く思春期を迎えたぼくは、次第に自分の髪の匂いや髪型などを気にするようになっていった。整髪料をつけてみたくなった時期でもあり、シャンプーに意識を向け始めたように思う。この時期は資生堂ファイントイレタリー「ティセラ」という香りが強めのシャンプーが猛威をふるっていて、通っていた中学校の音楽の先生もティセラを愛用していた。廊下などですれ違うときに香りを感じたものだった。
10代後半には実家を出て学生寮に入ったので、必然的に自分でシャンプー・リンス・コンディショナーを選ぶことになった。その割には、この時期はなにを使っていたのかぜんぜん思い出せない… もしかすると、出費を抑えるために、そのときそのときでドラッグストアで安く買えるやつを選んでいたかもしれない。でもたぶん、なんとなくヴィダルサスーンを使っていたような覚えもある… うろ覚え。
大学〜大学院は実家から通える場所にあったため、ここで一度、実家暮らしに戻った。この時期はぼくを含めて4人いる兄弟の全員が実家にいたため、実家の浴室には種々のシャンプーやらリンスやらコンディショナーやらボディーソープやらが所狭しと並んでいた。みんなそれぞれ、自分の使いたいものがあって、それを好きなように並べていたのだ。
社会人になって上京し、一人暮らしが始まった。当然、シャンプーは自分で選ぶ。もうこの時期には「まぁ、これでいいかな」という固定の選択があったっけな。そんなに試してみたいこともなくて、無難な選択を繰り返すようになっていた。たまに、お世話になっている美容室で髪を整えたあとに「こんなシャンプーもありますけど、よかったらいかがですか?」と問われることはあったが、毎回「いいえ、結構です、すみません」と断っていた。
そして今、奥さんと2人での生活に至る。奥さんが選んでくれたシャンプーをそのまま使っている。
今日、同僚が UT Picks を利用していると教えてくれて、これがけっこういいとのことだった。毎月、自動で選ばれた5枚のTシャツが送られてくるやつ。また同時に、小津安二郎さんの
なんでもないことは流行に従う。重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。
についても言及していて、なるほど〜と、ぼくはシャンプーのことを思い出していた。
人生は有限で、みんなそれなりに忙しく毎日を過ごしていて、ありとあらゆる選択についてそんなに一生懸命に「ベストな解を!」なんてやっていられないわけで。それなりにどうでもいいことについては、あんまりコストをかけずに「じゃあ、これで」って選んでおいて問題はないわけだ。
ぼくにとってシャンプーは、まさにそんな対象だと思った。