人間がミスもズルもサボリもしないことを前提としたシステム
温泉大好きおじさんの政治資金私的流用について思ったことを雑に書く。
なんというか、あまりにも簡単に判断を誤ってしまえる状態になっていることに「そ、そうなの…」という感想を持つ。これまでに何度も何度も同じような問題は起きているわけだし、人間はそういうことをやっちゃうってわかっているはずだから、もし人間に魔がさしてしまったとしても、行動を間違えずに済むようなガードレールを設置できないものなんですかねぇ…。「危ないから白線の内側までさがれと言っているだろうが!!!」とノドがかれるまで繰り返し叫ぶよりもホームドアの設置を、という気持ち。
だいたいみんな「これはよくない」ともうわかっていることについて、大人が大人に向かって「どうしてこんなことをしたんですか!?」「悪いと思わないんですか!!?」とか言っていても、あんまり得るものがないと思う。あれは、間違えてしまったときのダメージを大きくしておくことで、間違う人を減らしたいっていう方針なのだろうか…?それよりも「間違いを起こせないように」っていう方針で話していくのがいい気がする。なんか悲しい。
今日の自宅勤務訓練メモ
ぼくの今のお仕事、基本はオフィスに出社して会社のみなさんと顔を合わせて業務に臨むわけですが、定期的に「朝に災害が発生した想定で、安否確認のフローを確認しつつ、出社せずに業務をこなす訓練をする」という日があって、まさに今日がその日でした。
いくつか気付きがあったのでメモしておきます。
- 自宅勤務力、そんなに問題なさそう、ふつうに仕事できる
- ふだんから、業務に使用するデータや設定ファイルはなるべくどこからでもアクセスできるように気を配っている
- 一方、自宅生活力に難があった… (後述)
- ふだんは平日の昼間に自宅にいることがないもんで、そわそわしていたらガラスのコップが机から落ちて割れるという未曾有の大災害が発生した
- ガラスの破片で右手の親指を切ったけど、絆創膏がどこにあるかわからない
- 養生テープでティッシュペーパーを固定していた…
- 奥さんに絆創膏の場所を教えてもらった、奥さんがいないとまともに暮らしていけない
- でも災害発生が奥さんのいないときでよかった、ケガをするのはぼくだけで済んだ
- お仕事の合間、ちょっと一息つきたいときに家事が捗るのは便利
- 通勤中はよく本を読んでいるので、通勤がないと読書が進まないということがわかった
- 通勤がないと歩数の伸び悩みが深刻、Fitbit の歩数競争が絶望的な状況になった
- 今日に限って Mac のメニューバーの時計がフリーズする現象が起きて、18時過ぎに「まだ17時前か〜」と誤認していたので危なかった
- まわりに人がいないと、誤認に気付けるタイミングが少ない
もっと高頻度で自宅勤務の日があってもいいな、くらいに感じています。今日もお疲れさまでした。
デジタル幽霊
すっごい感覚的なお話になるけれど、デジタルと心霊現象って相性が悪い気がしている。
「誰もいないはずのチャットルームで "◯◯ is typing" の表示が…!」という恐怖フレーズが思い浮かんで #デジタル幽霊 という概念を考えていたのだけど、ぜんぶ「バグっぽい」で片付けられそうでつらい
— 大和田純 公式アカウント (@june29) March 8, 2016
「おやす〜」とツイートして寝ているはずの人からファブが… #デジタル幽霊
— 大和田純 公式アカウント (@june29) March 14, 2016
幽霊、ぼくには理解できないようなパワーを持っているとして、なんとなく、家具を揺らしたり電球を破壊したりはできそうっていう印象はある。それなりのパワーはある。でも、丁寧にアクセストークンを設定した HTTP の POST リクエストを送ったりはしないと思うんだよなあ…。そんなに精密動作性は高くないと思っちゃう。
だから、呪い(?)や怨念(?)で「メールを送ってくる」「メンションしてくる」「いいねと言ってくる」みたいなシチュエーションは、なんだかぼくには滑稽に見えてしまう。そんな細かい挙動する…?幽霊がタッチパネルでロックを解除するの…?とか思って笑えてくる。
2つのヒット作を持つ男
いや、性別は問わないんですけどね、語感がよかったので「男」って書いちゃいました。
先日、同僚たちとランチをしているときに「ヒット作が1つでもあるのはすごいことだけれど、ヒット作が2つ以上ある人は本当にすごい」という話がありました。そのときぼくがパッと思い浮かべたのは Evan Williams さん (Blogger、Twitter、Medium をつくった人) だったり、Tom Preston-Werner さん (Gravatar や GitHub をつくった人) だった。あとは Octocat ちゃんと Twitter の鳥のイラストを描いた Simon Oxley さんのことも思い出した。
参考: Keijiro's Dev Log — GitHubのOctocatと関連して驚いたことがひとつある。
その話の続きは「さらにいえば、その2つの作品がぜんぜん別のものであれば、なおすごい」というものだった。たしかにそうかもね。例としては Alan Adler さんが挙げられていた。
参考: 世界的フリスビーメーカーが世界的コーヒーマシンを作ることになった経緯とは? - GIGAZINE
ぼくは「ああ、そういえば」と思い出したことがあって、それは漫画家さんのことで。「るろうに剣心」で知られる和月伸宏さんが、「るろうに剣心」のあとで剣客モノを描かないの、ぼくは好意的に受け止めているんだよね。ガンマンが活躍する西部モノを描いたりしていて、挑戦する姿勢が見えるから好きで。1つめのヒット作の呪縛みたいなものにとらわれていない感じが、なんか好きなんだよ。
そう考えると、「スラムダンク」「バガボンド」を描いている井上雄彦さんはすごすぎる。2つ以上のヒットがあると「まぐれじゃないんだな」「こいつは本物だ…!」と圧倒されて清々しい気持ちになる。大場つぐみさんと小畑健さんのコンビも、ヒットメーカーという感じよねぇ。
ここで試しに主語を個人ではなく組織にして考えてみると、定常的にヒット作を輩出できる組織にはプロセスが宿っていて力強いな、末永く繁栄していきそう、という見方になるなあ。
映画「her/世界でひとつの彼女」を観た
ぼくが「チャットボット!チャットボット!ボットに人格を感じる時代は、もうすぐそこまできているんじゃ〜」的なノリでわいわいしていたら、何人かからこの映画のことを教えてもらったので、観てみました。
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ひとつひとつのシーンの撮り方がおもしろくて、これどういう発想で撮るに至ったんだ〜〜〜???と思わされるタイミングが何度もありました。いちばん好きだったのは、三角コーンを頭にかぶっているシーン。あれはすごいシーンだったなあ。日本語吹き替えで観たんですけどね、台詞まわしも絶妙で、楽しみながら観ることができました。
ちょっとメタなお話をしておくと、ぼくが今回みたいにわいわいしているときに「そういや、こんな映画が…」とおすすめしてくれるまわりの人たちに対する感謝の気持ちが強くて、そうそう、ボットがこんなふうに情報を提示してくれたりする未来こそが、ぼくがほんのり期待する世界だよな〜なんてことを思ったりしました。
これだけいい感じに映像化されている世界なんだから、技術的にはこういった世界の実現も、そう遠い未来のことではないんだろうなあ。