読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

チキンナイフを握りしめて

チキンナイフについては、以下が詳しい。詳しすぎて、読み物としておもしろい。

チキンナイフとは (チキンナイフとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

ここでは「ファイナルファンタジーV」におけるチキンナイフのお話をする。

ぼくはチキンナイフが好きだ。

「臆病者のチキンナイフ、勇気ある者のブレイブブレイド」とそれだけ聞くと、なんだかチキンナイフはかっこわるいように感じてしまうが、その奥には深読みしたくなる設定がある。ファイナルファンタジーVにおいては、逃げれば逃げるほどに攻撃力の上がるチキンナイフこそが、事実上の最強の武器なのだ。

では、ゲームをデザインした人は、なぜブレイブブレイドではなく、チキンナイフを最強の武器として位置付けたのだろうか。そんなことを考えた。

もしかしたら、特に深い意味はなくて、古典的な「大きなつづらと小さなつづら」くらいの意味で、一見して弱そうに見える方を強くしておいただけなのかもしれない。だけれども、ぼくは、もうちょっとだけ考えてみたかった。

誰もがその手に

ブレイブブレイドは「剣」なので、装備できるジョブがかなり限定される。一方のチキンナイフは「ナイフ」なので、ほとんどのジョブが装備可能だ。

一部の選ばれた存在にではなく、多くの者に力を与えてくれるところが、好きだ。

戦略的な戦闘回避を推奨

ロールプレイングゲームにおいても、現実のぼくらの生活においても、戦略的に戦闘を回避した方がよいシーンは、ある。むやみやたらと目の前の敵と戦って倒すのではなく、ときには敵を迂回した方がよい場合もある。

「絶対に逃げない」と決めてエクスデス戦にたどりつけないよりも、たまに逃げたりもしながらエクスデスを倒しに行けばよいわけだ。

「逃げることが強さにつながったりもする」と、暗に示しているように感じられるところが、好きだ。

だんだんと強くなる

変化の方向が「強くなる」に向いているところが、好きだ。

ブレイブブレイドは最初は強いけれど、だんだんと弱くなる。チキンナイフはだんだんと強くなる。チキンナイフの方が好きだ。

チキンナイフを握りしめて

ぼくみたいな凡人は、ときには正面から戦わないことも選びながら、少しずつでも力をつけていって、これからも生きていくんだ。チキンナイフを握りしめて。