映画「アイアムアヒーロー」を観た
ぼくが映画を観るときは「大好きな漫画が実写映画化されるというので、どれどれ〜と思って恐る恐る観てみる」という場合が多い。あんまりよくないモチベーションで観ているよな〜という自覚はありつつ、そうなっちゃうんだからしょうがない。アイアムアヒーローの実写映画化のお話を知ったときも、正直なところ「大丈夫か、大丈夫なのか…?」という気持ちがあった。
原作のアイアムアヒーローの1巻が出たのは、2009年8月なんですね。もう7年近く連載している作品。ぼくは、9巻まで出ているころにこの作品を知って、そこからずっと読み続けています。花沢健吾さんのボーイズ・オン・ザ・ランはぜんぶ読んでいて、峯田和伸さん主演の映画も劇場で観た。たぶん2010年2月7日に観た。
だから、花沢健吾さんの新作が出たときにチェックが追いついていなかったのはちょっと不覚で、アイアムアヒーローというおもしろい作品を9巻が出るまで見逃していたのは悔しいね。今は追いつけたからよかった。
TBS RADIO 954kHzの「JUNK 爆笑問題 カーボーイ」を iTunes で の2016年2月23日のエピソードの冒頭を聴いてもらえばわかる通り、ラーメンズの片桐仁さんもアイアムアヒーローの原作漫画を読んでいるようで、だから今回のあのキャスティングは最高でしたね。原作ファンはみんなテンションが上がったはず。片桐仁さんが片桐仁さんの役を演じていたのでは〜というくらいの最高っぷりでした。
あとはメイプル超合金…!夫婦揃ってメイプル超合金のおふたりが大好きなのですが、映画を観ていたら「あれ、カズレーザー…!?」というシーンがあって笑ってしまった。観終わったあとに調べてみたら、メイプル超合金のコンビ結成直後にオーディションを受けて、たまたま2人とも受かって出演していたようです。エンドロールには「安藤なつ」の文字を発見しました。
大泉は、静岡県浜松市の住宅街を封鎖してのロケについて「浜松の皆さんの協力体制たるやすごかったです。道を全部止めていましたから、撮影中はマンションの住民の方は帰れなかったんじゃないですかね」と感謝を述べ、「2年前の撮影だったから全く分からなかったけど、映画を見たらメイプル超合金が出ているのに気が付きました。この2年の間にずいぶん立派になられて。見つけてうれしかったです」と明かした。
大泉洋、ディカプリオとの“完全一致”にご満悦も 「ディカプリオはこの会見見ないよね」 | エンタメOVO(オーヴォ)
まだほとんど知られていないころのメイプル超合金を大抜擢していた形になるんですね。これも俺得ポイントでした。
ここまで細部ばかり取り上げてきましたが、作品全体もゾンビ映画としてよい仕上がりだったと思いますし、英雄役は「大泉洋さんか、もしくはロッチの中岡さんしかいなかっただろう」というくらい満足ですし、ドランクドラゴンの塚地さんはどの映画を観ても「もう俳優さんだなあ」という感じだし、とにかくよかったと思います。物語としては、アウトレットパークのところまで。これは「第2部」への期待が高まる…!
多少、映画化にあたって原作のストーリーやキャラクター同士の関係性をまろやかにしている箇所もありましたが、随所に原作へのリスペクトを感じられて、原作ファンとしてもイヤな印象は受けませんでした。素敵な実写化をありがとうございます。楽しかったです。