読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

米にはならない価値がある

先日、たまたま入った飲食店で。ちょっと離れた席に、どうやら英語しか話せないお客さんが着席していて、うまく注文できるといいな〜と思って、なんとなく気にかけながら過ごしていた。店員さんに英語が堪能な人はいない模様。ぼくが食事を終えて、そろそろお会計を済ませようかな〜というくらいのタイミングで、そのお客さんはチキンカレーを頼むことに決めたらしく、店員さんに「Chicken curry」と告げていたので、おお、これは聞き取りやすいし、大丈夫そうだな、と思って安心した。

…と思いきや、お客さんは、右手を顔くらいの高さに上げて、掌は下に向けて、クイックイッと手を下に下げるジェスチャーを繰り返しながら「Less rice」と言ったのだ。黙って普通盛りにしておけばいいのに〜!とちょっとひやひやしながら注文の様子を見ていたら、案の定、店員さんたちは、何のことかわからなくて困惑しているようだ。ほんの少しの沈黙のあと、なにやら立場が上っぽい人が、ここは自分が判断せねばなるまい!みたいなテンションで、「ごはん抜き、ごはん抜きだってよ」と、下の者に指示を出していた。

多分、お客さんは「Less rice (ごはん少なめ)」って言っていたと思う〜!!!それが現場監督っぽい人の判断で「Riceless (ごはんなし)」で注文が通ったっぽい〜!!!

あのお客さん、日本語ができないながらも飛び込んだ日本の飲食店で、カレーライスを頼んだらルーだけが出てきて困惑した、なんてことになったら、ジャパンの悲しい思い出が残っちゃうかもなぁ… と思って、ぼくのお会計を処理してくれていた店員さんに、「あの英語のお客さん、ライス少なめ、って言っていましたよ」とこっそり伝えてからお店を出た。

どうか、あのお店に混沌が訪れていないことを願う。これは貴重な体験をしたと思ったよ。この体験、ライスレス。