読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ルールを増やす

ルールを増やすのは、基本的には好きではない。ルールなしでもうまくいくのなら、きっとそれがいいはずだ。

ルールを目的別に分類してみると、ここでは「ゲームのルール」みたいなものは扱わないものとして、すぐに思い付くのは「リスクを減らすためのルール」と「迷いを減らすためのルール」だった。

…っと、ここまで書いてみてちょっと認識が変わったぞ。

地球上で最初に定められたルールってなんなんだろうなあ。興味。

本当は、すべてのルールは「迷いを減らすために」定められるものなのかもしれない。たとえば道路交通法の法定速度。これがなければ、ドライバー各位が常に自分で「今の速度は安全と言えるかどうか」を判断しなければならない。そうしなくて済むように、ざっくりと、妥当な値を設定してあげる。速度に関しては、ドライバーはそこまで一生懸命になって考えなくても済むようになる。

迷いを減らすためのルールは、行動を加速させる。たとえばコーディング規約。「この場合は、こう書く」というガイドラインが予めあって、納得できていれば、コーディングの最中に、その都度考えなくても済む。そこは気にせず、書くことに集中できる。コーディングが加速する。

なるほど、この文章を書き始めたときには「リスクを減らすためのルール」というものが存在すると感じていたけれど、それはぼくがそう認識してしまっているだけなのかもしれないと思った。形骸化したルールを見て、そいつが何を加速させたかったのかを感じ取れなくなってしまっている事案があるのだと思う。

もし自分がルールを増やすことがあったら、それが「どんな迷いを減らし」「どんな行動を加速させる」のかをしっかり明文化したい。さらに、そいつが形骸化したとしたら何が起こるのか、起きたときにどう対処できるのか、まで視野に入れておきたい。

そう思ってしまうくらい、ルールを増やすことに関しては慎重だ。だって、なくて済むならない方がよいのだから。