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映像作品のこと

ここでもよく漫画のお話を書いていて、つくづく自分は漫画が好きなのだなぁ、と思います。たとえば、主に架空の物語をコンテンツとして楽しむという意味で似ている、ドラマ、映画、アニメなどと比べてみても、ぼくはきっと、漫画が好きなのでしょう。

特に、電子書籍で手軽に漫画を楽しめるようになってから、日々の移動時間では、漫画を読んで過ごすことが多くなりました。細切れの時間でも難なく楽しめるのが、自分の生活スタイルに合っているのだと思います。

そんな感じだから、自分の好きな漫画のアニメ化の話題には「ワーイ」と喜びつつも、自分は漫画で読んで楽しめたらそれでいいな、と感じてしまう。漫画で楽しめるならそっちの方がありがたいな、という感覚がたぶんあります。

先日、いつものように「なんかおもしろい漫画ないかな〜」と思って空間をうろちょろしていたら、こんな漫画を見つけたので、買って読んでみました。

SPEC?零? (角川コミックス・エース)

SPEC?零? (角川コミックス・エース)

んんっと… ノリがよくわからないな、と思いながら読みました。おもしろいにはおもしろいけれど、なんというか、漫画っぽくないというか、不思議な感覚。後日、これはドラマ原作の漫画化である、とたまたま知りました。情弱ですみませんでした。

金曜ドラマ 『 SPEC (スペック) ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』 | TBSテレビ

テレビドラマ「SPEC」について軽く調べてみると、すぐに堤幸彦先生の存在に気が付きます。ああ、なるほど…!漫画版を読んだときに感じてしまった奇妙なノリは、堤幸彦先生のノリであったのか。ずいぶんと納得してしまいました。

もともとテレビドラマや映画といった映像作品をたくさん見ている方ではないのだけれど、それでも、堤幸彦作品のいくつかは選んで観ていました。「トリック」シリーズ、嵐の「ピカ☆ンチ」「ピカ☆☆ンチ」、「Jam Films」も観たし、「恋愛寫眞」「2LDK」… こうして書き出してみると、つまり2000〜2005年頃の作品ですね。ぼくの人生の中では映画をよく観ていた時期に当たる。ドラマでは、なんと堂本剛さんの「金田一少年の事件簿」も堤幸彦作品だったのですね、あとは「サイコメトラーEIJI」「ぼくらの勇気 未満都市」も、当時は「誰の作品なのか」ということをまったく意識せずに観ていたな。「池袋ウエストゲートパーク」「Stand Up!!」のあたりは、すでに堤幸彦先生のことを気にしながら観ていたと思います。

そいで、若い頃に観た映像作品をいろいろと思い出しているうちにテンションが上がってきて、漫画版を読むのは途中でやめて、今さらながら、テレビドラマ版の「SPEC」を観ました。大変によい作品でありました。

これは、映像作品であってほしい。この作品は、漫画では表現できないだろう、と強く思った。これに関しては「どうせなら漫画で読みたい」なんてことは微塵も思わず、ただただ、素敵な映像作品に出会えたことに感謝したい気持ちになった。堤幸彦先生、どうもありがとうございました。先生の他の作品も、あらためていろいろと観てみようと思います。もちろん「SPEC」の映画も観るつもりです。

劇場版 SPEC~天~ Blu-ray プレミアム・エディション

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劇場版 SPEC ?結? 爻ノ篇 プレミアム・エディション [Blu-ray]

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なんていうか、「納得感」とでも言えばいいのでしょうか。北海道旅行に行ったときには、全国チェーンの飲食店ではなく、北海道にしかない飲食店に入ってほしいのと同じように。映像作品で観たいのは、映像作品でしか観られない物語なんだな、と思いました。

ぼくにとっての堤幸彦作品は、他でもない、映像作品なんですな。どうもどうも。