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ふつうにおいしい

なんてことを言うと、「ふつうなのか、おいしいのか、はっきりしろ!」と言われることがある。

「ふつうに」って、おもしろい表現だと思う。ぼくは、これを口語特有のおもしろ表現と捉えていて、現代っぽいなぁとも感じる。

「ふつうにおいしい」と言ってしまうときの心理、なんとなくわかる。たとえば。見慣れない異国の料理が出てきて、食材も見慣れないものが使われているっぽい、そんなとき。一口食べてみて「意外と抵抗なくいける、味は○○に似ていて、次に向かって箸が進むくらいにはおいしい」みたいな感覚のとき、ふつうにおいしい感じだ。

口頭のやりとりでの、そういう微妙なニュアンスを表現するとき、ふつうに便利。なんだけれど、ぼくがこれを口語用と捉えているせいなのか、J-POPの歌詞として抑揚をつけて歌われるとふつうに笑ってしまう。

「ふつうに傷ついて」とか「ふつうにつらい」とか歌われると、笑ってしまってだめだ。滑稽なストーリーに聞こえてくる。ふつうにおもしろい。