鏡面

「自分がされていやなことは、相手にしない」なんてことを、もういつだったか思い出せないくらい昔に教わって、今となってはむしろ、本当に誰かにそんなことを教わったのかどうかってことさえ疑いたくなるような、曖昧な考え方だけれど。自分の中にも、それに従おうとする気持ちは、たしかにある。

これだけ遵守していればすべてオッケー、だったらいいのかもしれないね。この考え方を守るだけじゃ、「自分はされてもいやじゃないけど、相手にとってはいやなこと」をしてしまう自分を防げない。誰かと深く長く付き合っていく上で、この点に関しては臆病になってしまうなあ。