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Dream Fighter

ぼくは、わるい状態に対しては底なしに悲観的だし、よい状態に対しては天井なしに楽観的だ。ぼくが落ち込んでいようと元気にしていようと、朝になれば新しい日が「おはよー」とやってくるし、そんな自分の喜怒哀楽を抱き締めながら日々を過ごしている。

ぼくは、減点方式が苦手だ。最初の持ち点が100点で、あとは、ミスをするたびに点数が減っていく。ベクトルが悲しみに向かってすーっと伸びているから、減点方式が苦手だ。

ぼくは、加点方式が好きだ。最初は0点でちょっとさみしいかもしれないけれど、成果を出せば出すほど点数は上に向かって伸びていき、気持ちもハピネスに向かって進んでいく。

すべてのプロジェクトは、黙っていれば失敗すると思っている。なにも起きなければ失敗すると思っている。なぜかっていうと、最初は0点からスタートすると捉えているからだ。0点のまま持ち時間を使い切れば、最終スコアは0点だ。失敗だ。だから、小さなことからはじめて、少しずつ少しずつ加点を積み重ねていって、成功に向かって自分からアクションしていくしかないと思う。

減点方式か加点方式か。ささいな違いに思えるかもしれない。でもこれって、その場に存在する人の心理にけっこう支配的な影響力を持つと思うので、ぼくは慎重に考えるようにしている。

減点方式な空気に満たされた場では、「なにも起きない」が最善の結果なので、そこにいる人たちは、ちょっとした問題点に気が付いても、積極的に「なにもなかったこと」にしようとしてしまう。声を荒げて問題を提起することは望まれていない場で、その人の行動を責めることはむつかしいだろう。

逆に、加点方式でいこうぜという前提が浸透している場では、「自分たちは、どれだけの問題を解決してこれたか」に意識が向くようになるので、問題の指摘は基本的に歓迎され、取り上げられた問題についてみんなで解決策を考え、実際に解決していく。そのたびにプロジェクトに活気がもたらされ、チームの絆は深まり、経験が自信を生むようになる。問題が見つかるのはいいことだ。加点のチャンス。発見は早ければ早いほどよい。

だから、自分が場を任されるときには、そこにいる人たちのひとつひとつの行動がハピネスに向かって伸びるように、加点方式のデザインを好んで取り入れる。

Screw stairs

ぼくは、すべてのプロジェクトは、黙っていれば失敗すると思っている。その点においては、ひどく悲観的だ。だけれどもぼくは、すべてのプロジェクトは、成功に向かって歩を進めることが許されていると思う。いま立っている場所よりも、そこからどっちに向かって足を踏み出すかが大事。その点においては、どこまでも楽観的だ。

また、ぼくが日々の中で取り組んでいるプロジェクトたち… それは、お仕事もそうだし、コミュニティ活動もそうだし、もちろん恋愛のこともそうで、どれをとっても「100点」という地点を設けることはむつかしそうだ。理想形がどんな形かなんて、わかりそうもない。だから、最初っから「0点でスタート」と捉えておいて、そこから、どこまでも高く飛んでいけると考えた方が、気持ちが楽になる。積み上げてきたものがぼくらのすべてだ、そう思っておけばいい。

最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと 僕らが 生きている証拠だから
もしつらいこととかが あったとしてもそれは
キミが きっと ずっと あきらめない強さを持っているから


Dream Fighter / 中田ヤスタカ

アジャイル」とか、そういう開発者のところから出てきた言葉が通用しない場で、自分の開発プロセスやらプロジェクト進行について説明するときは、最初に Dream Fighter を歌うようにしている。オーイエー。