だがともに生きる事はできる
一病息災とは、よく言ったものだ。
ソフトウェア開発に関わる人間として、「バグが一切ない」などという状況は幻想でしかないと、ちょくちょく思わされる。いや、もしあるとすれば「ソースコードが0文字」のときだろう。バグと向き合うことから逃げようと思ったら、合理的に考えて「一切のコードを書かない」が最適解になってしまう。
しかしぼくらは、まだ見ぬ価値を目指してコードを書く。やっぱりバグは出る。肝心なのは、その愛すべきバグたちとどのように付き合い、一緒に生きていくかを考えることだ。バグにも個性がある。かわいいバグもいれば、死の香りを運んでくるバグもいる。目立ちたがりのやんちゃなバグの陰で、ひっそりと息を潜める控えめなバグもいる。
君が産んだバグを愛そう。あの子が産んだバグを抱き締めよう。レッツ・ハグ・ア・バグ。バグとともに生きていくんだ。その存在に気付いたときは、そっと抱き寄せ、やさしく供養してあげよう。
バグを出してすみませんでした。