意志と選択と結果と納得と

15歳くらいまでって、自分の意志で環境を選べるって感覚はほとんどなかった、近所の◯◯くんの家がうらやましいって思うことも多かった。

25歳くらいになると、自分の少しずつの選択が自分の人生の方向性に影響してくるって感じるようになった。

35歳になる頃には、どう感じているのかな。

…なんてことを考えた。先日、35歳くらいの先輩に、30代の生き方を相談したからかもしれない。いつだったかどこかで見た文章には「30歳を過ぎると、自分の身に起こることは、だいたい自分の行動の結果だって思うしかなくなってくる」というようなことが書いてあって、そういうもんかぁ、と思った。交通事故みたいな、自分の注意ではどうにもならないような不運を除けば、たしかに、まぁ、そういうもんかぁ、と頷くところはある。

20歳か、それより若い後輩たちを見ていると、自分が置かれている環境に対して色々と思うところがあるのだなぁと、自分がそれくらいの歳のときはどうだったっけ、と思い返す。特に、彼ら彼女らが漏らす「不満」については、至極まっとうだなぁと感じることが多くて、その気持ちを大事にしてほしいと願う。

歳を重ねるにつれて、びっくりするくらいに、自分の意志による選択を求められ、そのあとには必ずなんらかの結果がつきまとい、納得できたり納得できなかったりする。ちゃんと納得するためには、自分の中に価値基準が必要だ。いま、何か思うことがあるのなら、その感覚をしっかりと育ててほしいと願っている。いまの君が納得できないことは、将来の君が自分の選択がもたらす結果を受け入れて納得するための、大切な種だと思う。