共存

手描き風フォントが設定されているブログの記事、インスペクタをパッと開いて body タグに適用されている font-family プロパティのところにある「無効にする」ボタンを静かにピッと押して、せっかく設定してあるのにごめんね、でも、この記事をしっかりと読みたい気持ちだから、ぼくにとって読みやすい感じで読ませてもらうね、それじゃあ今から読むね、と思いながら読みはじめた。時間にして、10秒にも満たないくらいの間の出来事だ。

ユーザスクリプトとか、ユーザスタイルシートとか、本体にいっさいの影響を与えずに、自分の目の前の事象だけを自分に合わせたカタチに近付けることが許されている、やさしい仕組みだと思う。だから好きなんだ。

これはアナログの会話における「話し手」と「聞き手」の関係にも適用できる考え方かもしれない。話し手は、言いたいことを言おう。聞き手は、受け取りたいように受け取ろう。そんな、ある程度の「幅」が許容されている方が、うまく言えないけれど、やさしい感じがする。

IMGP0114

どうなんだろうな。「まったく同じものを同じように見ている」という状況の方が、あったかいのかな。「各自で」みたいなのは、さみしいのかな。