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マイクロ・イレクション

それがポジティブな意味であれネガティブな意味であれ、ウェブ上で「リンクをはる」という行為は、ある種の「投票」になるので、ぼくは「これは消えて失くなってほしい」という対象にはぜったいに公のリンクをはりたくない。

個人として受け入れることができないものに出会ったときは、爆発させたいとか炎上させたいとか思うより先に、誰の目にも触れることなく誰の記憶にも残ることなく消滅してほしいと思うし、慎重に行動を選ぶ。「これはひどい!見てください!みなさんも叩きましょう!!!」みたいに騒ぎたい気持ち、ぜんぜんない。そうすることで多くの人に知らせてしまったら、意図と真逆の結果を得ることになってしまう。

「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」だ、という考えが背景にあるからかもしれない。「好き」なモノに対して自分の時間を捧げていきたいし、そうじゃないモノに対しては、できることならなるべく時間をかけたくない。

そう考えると、日常の小さな小さな「これは広めたい」「これは残したい」という気持ちと、それに伴う行動が、絶えず「選挙」を繰り返しているのかもしれない。別に、そうと決められた「投票日」なんかなくったって、ウェブ上のぼくは日々の中で「投票」を繰り返している。多くの人からのリンクという投票を勝ち取ったモノは残るし、そうじゃないものは、だんだんと消えてゆく。とても自然なことに思える。

政治もそうだったらいいのになって、なんとなく思った。熟考はしていない。