2つのヒット作を持つ男

いや、性別は問わないんですけどね、語感がよかったので「男」って書いちゃいました。

先日、同僚たちとランチをしているときに「ヒット作が1つでもあるのはすごいことだけれど、ヒット作が2つ以上ある人は本当にすごい」という話がありました。そのときぼくがパッと思い浮かべたのは Evan Williams さん (BloggerTwitter、Medium をつくった人) だったり、Tom Preston-Werner さん (Gravatar や GitHub をつくった人) だった。あとは Octocat ちゃんと Twitter の鳥のイラストを描いた Simon Oxley さんのことも思い出した。

参考: Keijiro's Dev Log — GitHubのOctocatと関連して驚いたことがひとつある。

その話の続きは「さらにいえば、その2つの作品がぜんぜん別のものであれば、なおすごい」というものだった。たしかにそうかもね。例としては Alan Adler さんが挙げられていた。

参考: 世界的フリスビーメーカーが世界的コーヒーマシンを作ることになった経緯とは? - GIGAZINE

ぼくは「ああ、そういえば」と思い出したことがあって、それは漫画家さんのことで。「るろうに剣心」で知られる和月伸宏さんが、「るろうに剣心」のあとで剣客モノを描かないの、ぼくは好意的に受け止めているんだよね。ガンマンが活躍する西部モノを描いたりしていて、挑戦する姿勢が見えるから好きで。1つめのヒット作の呪縛みたいなものにとらわれていない感じが、なんか好きなんだよ。

そう考えると、「スラムダンク」「バガボンド」を描いている井上雄彦さんはすごすぎる。2つ以上のヒットがあると「まぐれじゃないんだな」「こいつは本物だ…!」と圧倒されて清々しい気持ちになる。大場つぐみさんと小畑健さんのコンビも、ヒットメーカーという感じよねぇ。

ここで試しに主語を個人ではなく組織にして考えてみると、定常的にヒット作を輩出できる組織にはプロセスが宿っていて力強いな、末永く繁栄していきそう、という見方になるなあ。