お仕事における2015年下半期の目標設定をやった

今週、チームのマネージャと面談する機会ももらって、設定を終えた。弊社における評価制度については、下記あたりを見てもらえばよくわかります。

これらのエントリ、ぼくは将来的に自分が入社する会社のお話だとはぜんぜん思ってもいない状態で読んでいて、ふむふむ〜なるほど〜とか思っていたので、実際にその中に入ってみて「おお、こういう感じだったのか」と言いながら自分の目標も設定しました。

2015年の上半期の途中での入社だったので、上半期は特に目標を設定せずに過ごすことに。今回が初の目標設定。上半期の終わりには、各エンジニアのみなさんがどのような目標を立て、それに対してどのような評価が与えられたのか、恐る恐る見てまわっていました。エンジニア評価リポジトリの Pull Request にすべてが置いてある。上級職に立候補した人たちの、合格・不合格といった結果も、全社員がいつでも閲覧することができます。これにはピリッとした。

さて、評価というと、他者から自分に与えられるもの、という印象が強いかと思います。それはその通りかもしれませんが、一方で、自分で自分をどのようにするかという「自己評価」の観点で見ても、この評価制度はおもしろいものだと感じました。自身の目標を設定していく過程で、そのように感じました。

評価制度がなければ言語化しなかったであろう「自分はこういうことを強く思っていて、ここに関してはこういう取り組みをしていきたい。それが、チームや会社のためにもなっていくと信じている」といった類のものと、あらためて向き合う機会となりました。

f:id:june29:20150822131627p:plain

これはぼくの好きな台詞です。似たようなこととして、自分の足を止めてしまうのは「批判」ではなく「うしろめたさ」だと思っていて、エンジニアとして生きるにしても、自分が思う「かっこいいエンジニア像」みたいなものを描いて、そこから遠ざかるような選択や行動で「うしろめたさ」という毒を体に溜めてしまわないようにしたいと、よく思います。目標設定プロセスにおいては、直近半年というスコープで「これができていれば自分としてもかっこいいと思う」「これができていなかったらかっこわるいと思う」を明確にし、宣言することになります。ピリッとしますね。

というわけで、今年の年末は「やってやったぞー!」という気持ちで年越ししたいので、2015年下半期、毎日をがんばっていきます。

日本プロダクトマネージャー協会の設立の瞬間を見た

8月19日(水)、これに参加するために渋谷まで行ってきました。ツイート主が偶然にも同じ会社の人だったのでついて行きました。

先日のエントリ「Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方」を読んだにも書いたように、プロダクト・マネージャーという役割、あるいは、チームメンバーが備えるべきプロダクト・オーナーシップという素養に興味があって、この会にも参加しました。参加者は、弊社 CTO の id:antipop さんと、弊社の「プロダクトオーナーシップ勉強会」の参加者4名と、Fablic から id:ninjinkun さんの計6名でワイワイと。

たまたま同時期に同じ書籍を読んでいたという id:ninjinkun さんにも興味がありましたし、彼の勤め先の Fablic さんにも興味があったので、この会はとても楽しみでした。いっぱい質問させてもらったぞぅ。

以下、この会で話したことのざっくりとしたメモ。話してはいなくても、ぼくが勝手に感じ取ったことも混じっている気配あり。

  • プロダクトマネージャという役職より、プロダクトオーナーシップという素養を
  • プロダクトマネージャという役職の源流は?
    • トヨタ → アメリカの自動車メーカー → アメリカのソフトウェア企業 → 日本のソフトウェア企業
    • この流れってことであっているのかしら…?
  • プロダクトマネージャが組織から与えられるべき権限とは?
  • プロダクトに対するオーナーシップはどのように生じるのか?
  • モバイルアプリ開発について
    • ウェブアプリはステイトレス (であることが多い)
    • モバイルアプリはステイトフル? (であることが多い?)
    • ステイトフルなものを上手に設計・実装するのはむつかしい
  • プロダクトマネージャ業務をやりやすい組織構造とは
    • 1回のデプロイに1時間かかるのと1分で済むのとではプロダクトの質が変わってくるように、ユーザとの対話の機会を得るのに1時間かかるのか1分で済むのかでプロダクトの質が変わってくる
    • Fablic さんの組織構造はいかにしてつくられたのか!
    • Fablic 社でプロダクト開発する日々はどんな感じですか!
  • 書籍製品開発力について
    • 1991年にはすでに「ユーザー体験」って言われているというのに俺たちは……
    • ウェブアプリやモバイルアプリの開発は「インテグラル型」か「モジュラー型」か?
    • 基本的にずっとロジカルに書かれているのに、急に「プロダクトマネージャがこだわりを貫くのが大事だ!」って「こだわり」のところに黒点つきで書いてある箇所があって、なんかこれエモーショナルに言っちゃうほど大事なんだな、と感じた
  • 素晴らしい開発プロセスで作っても使いにくかったら使われない、素晴らしく使いやすくても需要なかったら使われない
  • 今回のようなトピックに関して、みなさんそれぞれの現場での取り組みはどんな感じ?

最後、締めの挨拶はみんなで「\オーナーシップ!/」と声を出しておわった。めっちょ勇気をもらいました。いい会だった。次回もあると思うので、こういう話題に興味ある人は声かけてください。

リンク集

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

【増補版】製品開発力―自動車産業の「組織能力」と「競争力」の研究

【増補版】製品開発力―自動車産業の「組織能力」と「競争力」の研究

週刊少年誌とぼく、これからのサンデーへの期待

natalie.mu

上記エントリを興味深く読んだ。新しく市原武法さんという方が編集長になったとのこと。プロフィールを見たら「あだち充田辺イエロウモリタイシらを担当」って書いてある。それはすごいな…!特にぼくは田辺イエロウ先生の作品が大好きなので、つまり市原さんにも感謝したいということだ。

こういった想いで週刊少年サンデーの立て直しに尽力されるということなので、それは素直に応援したいと思います。

ところで、ぼくはというと、実は去年くらいに思い切って紙の書籍を一気に手放した(裁断してスキャンしてデジタル化した)タイミングで、基本的には電子書籍にしか手を出さない方針としたので、最近はめっきり週刊少年サンデーを手に取らなくなってしまっていたのだ。読みたい漫画はあるのだけどね、それはコミックスを電子書籍で買って Kindle で読んでいる。

父親が昔から週刊少年マガジンを買っているので、物心ついたときには家にマガジンがあって、小学校くらいのときからずっとマガジンは読み続けている。ジャンプは、近所に住んでいたちょっと年上のお兄さんの家が読み終わったあとでくれていた時期があって、小学校時代の一時期だけ読んでいた。ドラゴンボールとかね、本当は読みたかったのだけれど、小学生だとなかなかそうもいかなかった。

中学校のときはどうだったかな。マガジンを読んでいたくらいかな。

高専に入学して寮に入ったあとは、マガジン・ジャンプ・サンデー・チャンピオンを欠かさず読めるようになった。寮の中のどこかには転がっているからね。高専在学中の5年間は、週刊少年誌をほぼリアルタイムで読めていた。

社会人になって自由に使えるお金がそれなりにある状態になって、4誌を読む日々を続けていた。ほいで、次の大きな変化は電子書籍への移行で、そのタイミングで、紙でしか読めない2誌は生活の中から残念ながら消えてしまったのだった。電子書籍で読めるようになったら、すぐに購読を再開するだろう。


さて、週刊少年サンデーについて。冒頭にリンクしたエントリの中には雷句誠先生の名前はとうとう出てこなかったりして、それはつらい気持ちにもなってしまった。やっぱり、あれはもう修復不可能なんかなあ。4誌を渡り歩いた鈴木央先生は、マガジンで「七つの大罪」という大ヒット作品を生み出した。しばらくはマガジンで連載を続けていきそう。

ぼくはとにかく田辺イエロウ先生の作品が好きなので、今後も田辺イエロウ先生が健康に楽しく連載を続けられる環境を維持、もしくはさらによい環境へ向かって変わっていってください、どうかよろしくお願いします、というのが小学館に対する願い。日本の漫画業界全体に向かって言えば、漫画家さんがしっかりいい作品を生み出せるような健全な業界であってください、と思っています。よい作品にはお金を払いたい。ちゃんとお金も払うので、業界が永く反映することを祈ります…!どうか有害都市で描かれているような規制の厳しい世界になりませんように… 犯罪者の家に漫画があったからと言って漫画が謎に非難されるような行いが蔓延しませんように…!

ぼくはこれまでに、少年漫画から多くのことを学んできました。これからも、いっぱい学んでいきたいと思っています。日本の漫画、これからもどんどんおもしろくなっていってくれ!たのむ!